好嫌は申されまじ
便利軒とらたろう代表代理田中です。酷暑から一転して涼しくなりましたね。代表代理の住まいの近くの公園では金木犀が芳香を漂わせ…また秋桜も近くの畑で盛期を迎えています。金木犀と秋桜って同期生なんですね。以前やっていたFC2ブログ(既退会)で、2019年10月20日(日)に同趣旨の投稿がありました。おそらく桜のように気温に左右されることなく、決まってこの時期に両者そろって咲くのでしょうね。
前回の投稿でハクセキレイが代表代理の周りをウロチョロしていると記しましたが…その時の画像が見つかりました(8月29日撮影)。

草刈り時の刈り草搬送時に現れました(業務日報より)。上の写真では5mくらい離れてますが、本当にすぐそこまで近づいてくることもあります。
ハクセキレイと言えば、その動物としての生態・習性と同時に(個人的に)連想するものがあります。伊達政宗の花押です。

仙台藩(現在の宮城県)の藩祖伊達政宗(1567~1636)です。そして花押です。

花押というのは(念のため申し上げますと)自署ですね。この文書は政宗直筆であるとの証明です。政宗の生きた戦国時代末期から江戸初期は、今みたいにメールみたいなものはないですから、情報伝達手段として文書が非常に重要だったんですね。そしてこの花押が、ハクセキレイを形象したものだと言われています。
この伊達政宗という人物、豊臣秀吉から徳川家康に政権が移るという難しい時代を生き抜き、仙台62万石という大藩を築き上げただけに用心深い人だったようで…この花押ハクセキレイの目にあたる部分に小さい穴を開けていたとか。万が一、不心得者が自分の名を騙って偽文書を発行しても判別がつくように。そのことで窮地を切り抜けたという逸話もあるようです。「この文書は偽物、よってそれがしはこの件に関してはシロですな」と。
戦争によって領土を広げるというのが遠い過去になってしまった1636年にこの世を去るのですが…遺訓があります。
仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
禮に過ぐれば諂(へつらい)となる。
智に過ぐれば嘘をつく。
信に過ぐれば損をする。
氣長く心穏やかにして、萬(よろず)に儉約を用て金銭を備ふべし。
儉約の仕方は不自由を忍ぶにあり。
此の世に客に來たと思へば何の苦もなし。
朝夕の食事うまからずともほめて食ふべし。
元來客の身なれば好嫌は申されまじ。
今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆の御暇申すがよし。
さて、代表代理の話に戻ります。
昨日、19時頃帰宅したら夕食がありませんでした。自分でなんとかしてくれと。それならそうで、SMSでそういう連絡でもしてくれればと言いたくもなりましたが…
政宗公遺訓中の心穏やかな気持ちで、冷蔵庫にあるものでなんとかせねば…

ほうれん草・ベーコンパスタをつくりました。どうでしょうか?
以上、代表代理田中の「好嫌は申されまじ」でした。それでは今後とも便利軒とらたろうを、よろしくお願いいたします。
